まるで内部に虹を閉じ込めたような美しい輝きを放つオパールは、そのひとつひとつが異なる個性を持っている宝石です。その人気と比例するように、オパールは偽物もまた多く見られる宝石でもあります。
一見しただけでは見分けることの難しいこれらの偽物や加工オパールですが、どのような種類があるのでしょうか。オパールの偽物の種類とその加工方法を挙げてみたいと思います。
オパール偽物・加工石の種類
トリプレット・オパール
トリプレット・オパールとは、ごく薄いオパールの欠片の上下をプラスチックや鉄鉱石などの素材でサンドイッチのように挟んだものです。これはブラック・オパールに似せるための加工としてもよく使われる方法です。
オニキスなどの黒い素材を下にして、そこにオパールの薄片を載せます。そこにプラスチップをかぶせることでブラック・オパールのような黒い輝きを放つ偽物のオパールができあがります。ブラック・オパールは裏に黒い母岩がついていることが多いためにこの手法が使われますが、必ずしも全てのブラック・オパールにこの母岩があるわけではありません。
もちろん、このトリプレット・オパールは本物のオパールではありませんから、上にかぶせられたプラスチックなどの素材はもろく、表面も傷がつきやすくなっています。特にリングなどにして使用している場合には、年数の経過とともに表面に曇りが見られるようになってしまいます。
ダブレット・オパール
タブレット・オパールとは、天然のクリスタルオパールの下に鉄鉱石などの母岩を貼り合わせて作った加工品です。その加工によって遊色効果や輝きが増し、貴重なブラックオパールやボルダーオパールと似たような見た目を作りだすことができるのです。
トリプレット・オパールとの違いですが、トリプレット・オパールは上下をプラスチックなどの素材に挟まれているのに対し、ダブレット・オパールは、宝石の上になっている部分は本物の天然オパールだということもあり、上から見ただけでは見分けるのは難しいと言えるでしょう。
例え上になっている部分が天然のオパールだとしても、やはり人工的に貼り合わせて作られているために、年数の経過と共に接着剤が剥がれてくるということも起こりえます。
オーパライト
「オーパライト」「オパライト」と呼ばれるオパールに似た人工石もあります。こちらはガラスやその他の素材で人工的にオパールの輝きを真似して作られたものです。パワーストーンなどの一種として扱われることも多く、これらは宝石とは言えない「シンセティックストーン(人工石)」です。
天然オパールと偽物・加工オパールの見分け方
天然オパールを材質として巧妙に作られた偽物や加工オパールは、一見したところ本物の天然オパールとの違いがわからないものも多数あります。もちろん、それが偽物や加工オパールであると承知した上で、日常使いを目的として購入するのでしたら、全く問題はありません。
しかし、本物のオパールを購入しようとしているのでしたら、じっくりとその違いを見極めなければなりません。オパールのどのような点をチェックすれば本物と偽物を見分けることができるのでしょうか。
見分け方1:裏を見る
まずはオパールを裏から見てみましょう。既に指輪やペンダントなどに加工されている場合であっても、天然のオパールの場合でしたら、完全に裏を塞ぐような加工がされているものは少ないです。
オパールの裏側が金属などで完全に覆われてしまっている場合には、人工的に作られた加工オパールや偽物の可能性が高いと言えます。もしそのような加工がされている場合には、そうなっている理由を必ず販売員の方に確認してみましょう。
見分け方2:横から見る
トリプレット・オパールもダブレット・オパールも、人工的に接着剤を使用して貼り合わせて作られたものです。ですから、石を真横から見た場合に、母岩とオパールとの境目が不自然にまっすぐであるものは接着剤を使用して人工的に貼り合わされている可能性が高いでしょう。
もっと巧妙に作られた偽物の場合は、その境目をわざとラフに仕上げてあるものも中にはあります。しかし、ルーペなどを使ってよく見れば、必ず接着剤などの異素材を確認することができるかと思います。
まとめ
オパールの偽物を購入してしまわないためには、信頼できるお店で購入するのがいちばん。京セラの再結晶宝石クレサンベールと 天然オパールとの違いは宝石が育つ環境のみなので、化学的・物理的・光学的性質にほとんど違いがありません。
最高の宝石が生まれる理想的な環境を追及し時間をかけて丹念に結晶を成長させて創りだされていますので、不純物が少なく、宝石本来の美しすぎる色彩と輝きが楽しむことができます。“天然”という宝石の育ち方にこだわらないのであれば、京セラのクレサンベールがオススメです。