ダイヤモンドでカラーと言えば、「どれだけ色がついていないか(無色透明か)」を意味します。
色が薄ければ薄いほど、つまり無色に近いほど価値あるダイヤモンドとされていますが、実際に購入するとしたらどのくらいのグレードのものを選べばよいのでしょうか。
ダイヤモンドにも色がある?
「ダイヤモンドっていえば普通、無色透明でしょ?」…と、そんな風に思う方も多いかもしれません。
どれも同じように無色に見えるダイヤモンドですが、じつはほとんどの場合、ごくわずかに黄色がかった自然の色を帯びているのです。
色の度合いで決まるグレード
ダイヤモンドのカラーは、最高グレード「D」からアルファベット順に「Z」までのグレードに分けられます。
国際基準にもとづくグレードは、その細かさじつに23段階。専門家の目で、厳格にグレードが決められていくのです。
カラーの目安としては、D~Fが「無色」、G~Jが「ほぼ無色」、K~Mが「わずかに黄色」、N~Rが「ごく薄い黄色」、S~Zが「薄い黄色」とされています。
グレードによって色はどれほど違うのか
隣あうグレードでは、裸の石を並べて較べて見ても、プロでもその違いを判別するのは難しいと言われます。また2段階違う石を比較しても、普通はその違いは判りません。
ましてある程度以上のグレードのダイヤモンドを1粒、単体で見た場合は、その色の度合いを感じることはほぼ不可能といってもいいでしょう。
そのくらい、ダイヤモンドのカラーは、極めて微妙なもの。実際、上の言葉にもあるように、たいていの人にとっては「ダイヤモンドは無色透明」です。
「見る人の目」で「正確な方法」にもとづいて見れば判る、というのがダイヤモンドのカラーなのです。
どのくらいのグレードを選べばいいの?
では、実際にダイヤモンドを購入する場合は、カラーグレードはどのくらいのものがいいのでしょうか。
ここでは、目的別におすすめのグレードをご案内します。
エンゲージリング
エンゲージリングには、やはりD~Gカラーがおすすめ。
指輪という間近で目に触れることの多いジュエリーであるうえ、なんと言っても「永遠の愛・純粋な愛」を誓うためのものですから、できるかぎり無色に近い、格調高いカラーのダイヤモンドを選んでいただくとよいでしょう。
普段使いのアクセサリー
ご自分用やご家族へのプレゼントなど、日常的なシーンで身につけることが想定されるアクセサリーなら、Mカラー程度までの色をおすすめします。
とくにペンダントやピアスなど、それほど近くで見つめられることのないジュエリーの場合は、カラーのグレードを下げて、その分カラット数が大きなダイヤモンドを選ぶという方も多いようです。
見た目の美しさが大切
ダイヤモンドそのものの価値として言えば、確かに色がないほど高く評価されます。
でも、実際にはその違いはごくわずかであり、とくにジュエリーとして枠に取り付けられてしまえば、枠の色の影響でますます石の色は判らなくなってしまうもの。
あまりグレードの数字にとらわれすぎず、見た目で気に入ったものを選ぶのが一番ではないでしょうか。
京セラでは、そんな数字では表せない、見た目の美しさにとくにこだわって厳選した天然ダイヤモンドを、多数とり揃えております。